【運動】
運動とは、単純に体を使ってエネルギーを消費する事を意味します。
歩いたり、庭をいじったり、乳母車を押したり、階段を上がったり、
サッカーをしたり、夜に踊ったりダンスをしたりするのは、その良い例です。
健康の利益を運動から得るには、1日最低でも30分の運動が必要です。
適度な運動例:
・元気良く歩く(時速5km程度)
・ハイキング
・ダンス
・ゴルフ(歩いたり、ゴルフバッグを運んだり)
・自転車漕ぎ(持続16km以下の速度)
・ウエイトトレーニング(軽いウエイトでの運動) |
激しい運動例:
・ジョギング(時速8km程度)
・自転車漕ぎ(時速16km以上)
・水泳(自由型)
・エアロビクス
・早歩き(時速6.5km程度)
・庭の大作業(木を切り倒すなど)
・ウエイトトレーニング(激しく行う方法)
・バスケットボール(競技スタイル) |
注)普通に歩いたり、買い物に出かけたり、軽い家事などは、
心拍率を上げる程の運動ではない為、「1日30分の運動」に加算すべきでは
ありません。
【穀物】
小麦、大麦、米、オート麦、オートミール、シリアル原料、などは、全て穀物と呼ばれます。
穀物は大きく2つのグループに分かれ、全粒穀物と精白穀物に分類されます。
●全粒穀物とは、穀物全体を残した加工処理されていないもので、胚芽や殻(外皮)が
除去されていないものです。
例) 全麦小麦粉、玄米、オートミール
●精白された穀物とは、加工処理され、胚芽や殻を取り除かれた白米のようなものを指します。
例) ・小麦粉(一般にある)
・白い食パン
・白いご飯
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因みにコーンフレークは、加工処理された精白穀物グループに入り、シリアルと呼ばれ主に米国で販売されるものは、穀物が粒のまま乾燥し、固められたもので、全粒穀物に部類されます。
但し 一般に味付けされている人気のアメリカ製シリアル(殆どの製品)は、極端な糖分と脂質が加えられており、とてもお勧めできる製品ではないと評されています。 この件に関し、詳しい情報はまたの機に。
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【野菜】
野菜は生、調理されたもの、冷凍、缶詰、乾燥、100%ジュースなどの全てを指します。
野菜は主に5つのグループに分けられます。
1.濃い緑色野菜
ブロッコリー
濃い緑色レタス
ローマン・レタス
ほうれん草
カブ
クレソン |
2.オレンジ色野菜
ニンジン
かぼちゃ
さつまいも
黄色いスクワッシ(ズッキーニの様な野菜) |
3.乾燥豆類
黒豆
そら豆
大豆
枝
金時豆
えんどう豆
あずき
うずら豆
他 |
4.でんぷん野菜
とうもろこし
グリーンピース
じゃがいも |
5.その他野菜
アスパラガス
もやし
芽キャベツ
キャベツ
セロリ
きゅうり
なすび |
ピーマン
マッシュルーム
きのこ類
オクラ
玉ねぎ
トマト
ズッキーニ |
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【脂質】
ここでは液状油を指し、通常料理に使うキャノーラ油、コーン油、オリーブ油、サフラワー油、
大豆油、サンフラワー油を摂取源とすべきです。
良質脂肪分の多い食べ物とは:ナッツ類、オリーブ、特定の魚類、アボカドです。 これらは
優等生です。
マーガリンやマヨネーズやサラダドレッシングは、殆どが油でできています。
中でも動物性油を使用しているものは、コレステロール値が大変高いので控えましょう。
因みに植物性油は、コレステロールを含みません。
固形油脂は体脂肪になりやすく、コレステロールが非常に高いので、できるだけ避けましょう。
マーガリン、バター、ショートニング、牛脂、豚脂、鶏脂
【牛乳、ヨーグルト、チーズ類】
このグループに属する食べ物とは、全ての液状の乳製品の他、牛乳を素材とした
製品を指します。 但し、牛乳に含まれるカルシウムが除去されたクリームチーズ
やクリームやバターは、このグループには属しません。
選択する時は、低脂肪の製品を選びましょう。
牛乳などの乳製品を飲むと、おなかがゴロゴロするという方は、乳糖が除去された
牛乳やチーズ製品をお勧めします。
【牛、豚、鶏、魚類、卵、豆類、ナッツ類】
豆類は、野菜類のカテゴリーと同じくこのグループにも属します。
その理由は、肉や魚や卵という動物性たんぱく質を食事から除く志向にあるベジタリアンや、肉類を嫌うお年寄りに対する配慮で、その様な方は(野菜のグループだけでなく)
このグループからも豆類の摂取を増やす事で、(肉類を避けた故のたんぱく質)栄養の不足分を補うという狙いがあります。ですから、肉類を避ける人は、豆類の摂取を増やすという事になります。
肉類を選択する場合は、脂肪分の少ないものか、脂肪を除去したものを摂取すべきです。
魚類やナッツ類の脂質は体に必要な必須脂肪酸が含まれており、それらは太りにくい (むしろダイエットに効果的な)為、タンパク源には、肉類よりも魚類を頻繁にチョイスする事が薦められます。
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【新しい栄養構成図は日本食そのもの】
以上がそれぞれの栄養構成の内容ですが、この食事法は、あくまで普通に健康的に
生活する為の食事法であり、決して減量目的のものではありません。
実際新しく改良された通りの食事をアメリカで実行するのは、ほぼ不可能に近いと言えます。
その一方で、今回改良された食事法は、昔からある日本食そのものでもあります。
食生活の歴史の短いアメリカでは、殆どが動物性脂肪を使って調理するのがメインなだけに、
バターを使うなと言われると、一体他にどんな調理の仕方があるのか分からなくなるのです。
普通のアメリカの朝食は、炭水化物としてホットケーキかジャガイモを加工したマッシュドポテト
か油で揚げたハッシュドポテトです。 いずれも最悪の炭水化物と油のコンビネーションです。
そんな中、今やアメリカのインテリ層は、日本食をケーブル(衛星)放送で勉強する時代です。
日本食は動物性脂肪を必要としない、(未知の)おいしさと健康を提供してくれるレシピとして
人気があります。
因みにアメリカの日本食番組では、白人女性が昆布や煮干からダシをとって、味噌汁を作る
方法を教えています。 味噌汁には今流行のダイエット向けアミノ酸である、イノシン酸を豊富
に含む鰹節(かつおぶし)や煮干(にぼし)に加え、植物性に多く含まれるグルタミン酸が昆布
には豊富なのです。
今回新しい栄養構成図が13年振りに米国農務省より発表され、同時に大きな嘆きと失望感が
アメリカの専門家達によって漏らされていますが、日本人にとっては、正に日本食がストライク
ゾーンのど真ん中に入るという事実に、改めて動物性脂肪を使わずして調理する日本食の優れ
た技術を、再認識させられる事になりそうです。
記事ソース元:USDA(My
Pyramid) http://www.mypyramid.gov/, MD.
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