年末年始スペシャル号!

      

   原本筆者:ジョン・ロマノ
   翻訳編集:S&Fマガジン

手術が終わると、あなたは点滴を打たれ、ゆっくりと眠りに入ります。 その時ふと頭のどこかで気づいているでしょう。 この手術で使った超音波の機械は、リポサクッションに使っても良いとFDAから認可が未だ降りていない事を。
現時点でFDAは、この機械をリポサクションに使っても良いと認めていません。 しかしそれが違法を意味するワケでも有りません。 言うなれば、未だ革命的な段階として見られているのです。

この新しいテクニックが安全かどうか把握するのは、少し困難です。
1999年の1月時点で、超音波を使った機械が起した問題は、(メーカーが記録している限りでは)1件だけです。 その1件というのが、死亡です。 しかし死亡以外でも沢山問題も有ります。 例えば超音波で振動を与えて作業をするのですが、その振動が最新の技術を駆使して作られた、超合金のパイプすら壊してしまうのです。 実際患者の体内で粉々になったケースも幾つか報告されています。 現在では更に強化された、チタニウム製のパイプを使う所も有りますが、それは1つ日本円で数万円します。 例えばそれを、メーカーが100回迄の使用を提示していたとしましょう。 その場合一体幾つのクリニックで、正確に使用記録を管理していると言えるでしょう。 もしあなたの行った
クリニックが器具の管理を怠り、あなたがたまたまロシアンルーレットの様に当の被害者になったらどうします?

ではそれら器具が、メーカーの主張するように上手く機能したと仮定しましょう。 それでも問題の可能性は幾つか残るのです。 以下にリポサクション手術の問題に対するアンケートを、インターネットで統計した例があるので紹介してみたいと思います。

皮膚の凹凸
手術を受けた全体のおよそ3%がこのような結果になります。 そしてその3%の内、3分の1は修正手術が必要となります。

皮膚の色が変色する
全体のおよそ4%がこの様な事を体験します。 これはパイプで脂肪内をまさぐった時、赤血球を壊した物が後に残るからです。 それ故刺青とまではいかなくとも、にじんだ筋のようなものが汚く残るのです。 これら模様は、太ももの内側を手術した際に良く見られ、長い間とれる事は有りません。

感覚神経へのダメージ
全体の6%がこれを体験します。 針でチクリと刺したような痛みを感じます。 これは皮下の直ぐ下にある感覚神経(マイアリンmyelin)が脂肪と一緒に存在しているのですが、それを一緒に除いてしまったからです。

肉塊からの痛み
これは全体の4%になります。 手術中に残った小さな脂肪の塊が残り、小さなコブのようなものが残ります。 それが痛みや不快を起す原因となるのです。

血清などの残留
これも良くある例です。 皮下に術後の血清等の液が残る事です。

皮膚炎
脂肪層を破壊した事で、血液に乗って栄養が皮膚まで運ばれない事が有ります。 その結果充分な酸素と栄養を送る事が出来ず、部分的に皮膚細胞が死んでしまうのです。

火傷(やけど)
これは全体の4%に値します。 しかしこれを防ぐ手段もあり、手術前に手入れをしていれば、起こる可能性は低く抑えられます。

皮膚のたるみ
脂肪を沢山取り除くと、当然張り詰めていた皮膚がたるみます。 その為皮膚を引き締める、しわ取り手術を再度勧めるのですが、沢山の調査ではリポサクションの手術後、皮膚が縮んで張り詰めると報告されています。 ですから皮膚手術の心配は要らないでしょう。
通常皮膚が縮まない理由は、皮下に有るわずかの脂肪層を残しておけば問題にならないのですが、やはり限界迄
脂肪を取らんとし、その領域まで除去してしまうのでしょう。

どんな手術でもリスクは付きものです。 もしあなたがキレイに腹筋が浮き上がったシックスパックをリポサクションで求めるなら、かなりの経験と資格を備えた先生を探すべきです。 更に理想を言うなら、腹筋とはどういうものなのかが分っている人です。 例えば先生自身もウエイトトレーニングで鍛えているという例です。
因みにニューヨークのロングアイランドで美容整形外科を営むブルース・ネイドラー先生(Dr.Bruce Nadler)は、1996年All Natural Californiaのタイトルと、1998年にはNPC Tri-State Mastersのボディビルチャンピオンを獲得した人です。 ですからどういう風に脂肪を除去するかは、良く心得ています。 実際ネイドラー先生は、「どんな風にもやってみせる」とおっしゃいますが、やはり最後は有るもの(腹筋)が無くては脂肪除去をしても意味が無いと言います。

一番大変な手術は、下背の脂肪を除去する時だと言います。 それこそ手術が終わると、汗びっしょりになっているそうです。 

手術を終えると、およそ1週間後にはウエイトや有酸素運動をしても良いそうです。 そうなんです、手術をすれば食事や運動を気にせずにいられるというものではないのです。 むしろ手術後こそ、今迄以上に運動や食事法に励むようになるでしょう。 なぜって? ”もうお腹周りの脂肪細胞は無いんだから大丈夫じゃない”って? お腹は大丈夫でも、ムダなカロリーは脂肪としてどこかに行く必要が有るのです・・・。  ハイ、心配しなくても大丈夫です。 ネイドラー先生は、バスト”縮小”手術も出来るお方ですから・・・(チャンチャン!)

  ドクター:ネイドラー氏のホームページは次ぎのアドレスです。 www.drnadler.com 

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