メリード・ウィズ・チルドレン

先ず番組はケリーとバッドがリビングで朝食をしているところへ、アルが大急ぎで階段から駆け降りて来るところから始まります。

テーブルに着くなり、いきなりストローを掴み、それをオレンジに突き刺して野蛮人のように吸って言います
アル: アーッ! 朝はビタミンCに限る! じゃ、またなッ!
バド: ちょっと、オヤジ! 何か忘れてない?
アル: いや?
ケリー: 今日はパパの結婚記念日ヨ!
アル: いちいちうるさいなぁ〜、そんな事は分かってるッ!
ケリー: じゃ、なぜ出て行くの?
アル: お前のおっかさんがそれに気づいて欲しくないからな!
ケリー: ママにプレゼント買ってあげてるの?
アル: なんでだヨ!? オレはアイツの事が嫌いなのにー!           (観客笑)
ケリー: でも、もしママがパパにプレゼント買ってたらどーするの?
アル: 毎年あいつは同じ様に自分を包装して、”自分自身がプレゼント”ってオレに迫ってくるけどな、
    未だにそのプレゼントに”一度も”手を着けた事ないよッ!         (観客爆笑)
ケリー: でも今回は30周年よ
アル: あー、たぶん違うリボン着けるんだろな!                  (観客笑)

 そこへぺグがリボンと大きく30と書かれたサインを肩から掛けて階段を降りてきます。

アル: うわッ! おんなじリボンとおんなじ人間・・・・
バド: おっとケリー、そーいやさっき言ってたテレビがそろそろ始まるヨ!
ケリー: うん、うん、
  (二人がリビングを出て行く)

ぺグ: 今日は何の日か知ってる〜?
アル: さあ
ぺグ: 当てて見て
アル: ん〜、さっぱり分からんッ!
ぺグ: (うれしそうに) それはネ・・・わたし達の結婚記念日ヨ〜ッ!!
アル: (冷めた調子で) なにを言ってる・・・それなら去年やったとこだろ! (観客爆笑)
     ま、おもしろいジョーダンだったな・・・                      
ぺグ: (相変わらずうれしそうに) アル、結婚記念日は毎年有るのヨ〜ッ!!
アル: (ムカツキながら) 誰がそんな事勝手に決めたッ!          (観客笑)
ぺグ: (楽しそうに)ま、どっちにしろアナタはワタシに付いて来るのヨ! わたし達の為にプレゼントも買った
     事だし・・・
アル: 何を買った?
ぺグ: 800ドルのドレス
アル: オレには?
ぺグ: 800ドルのスーツ
アル: (不機嫌そうに) それは当然オレの財布からだよなッ?!
ぺグ: (楽しそうに) まるでアナタの為に今迄ワタシのお金を使った事が有るみたいに〜ッ  (観客爆笑)

アル: で、二人の為に何を買った?
ぺグ: オペラのチケットを2枚買ったの!
アル: いつの?
ぺグ: (楽しそうに) 今夜ヨ〜ッ!
アル: ダメ、今夜はオレがボーリングに行く日だ!!
ぺグ: もうこのチケットの為にあなたの銀行口座がカラッポになったんだから行かなきゃ損ヨ〜ッ!

   −場面変わって-

その日アルは仕事を終え帰路に立つが、結局ぺグへのプレゼントを金が無いから買えず疲れて帰ってくる。

ぺグ: 何のプレゼントを買ってきてくれたの?
アル: ぺグ、よく聞け。 プレゼントは買って無い。 その理由は先ず、オレはお前の事が嫌いだから。 その次ぎの
    理由は、お前がオレの銀行口座を空っケツにしたから買いたくても買えないの。  (観客笑)
ぺグ: 家を抵当に掛ければ? それとかアナタの車の質に入れるとか? だってそうやて私は自分の夕食を買って
    るのよ?
  (観客笑)
アル: なに? 夕食を買ったのか? 
ぺグ: 何が言いたいの?
アル: (イライラしながら)だからオレの分は有るのか?って事! 
ぺグ: 無いわヨ〜! だってアナタ頼まなかったじゃな〜い!  (観客笑)
アル: (諦めながら)ま、今夜はそのオーブンでも舐とくか・・・  (観客笑)
    ぺグ、取り敢えずプレゼントは無い! 分かったな?!
ぺグ: いや〜んッ!

アル: (怒りをコラエながら)じゃ、良〜く聞け。
    BはBecause(なぜなら)お前はオレの口座をすべて潰すからの”B”。
    RはRed Head(レッドヘッド)がオレの金を根こそぎ使うからの”R”。
    OはOutrageous(度を越す)程の買い物をお前がするの”O”。
    Kはだからいっそ自分自身をKill(殺し)てしまいたいの”K”。 
    EはEnormous(恐ろしい程)のお金をお前は使うの”E”。
    これら頭文字を続けるとどーゆう意味になる? ぺグ?
    B・R・O・K・E(ブロウク/文無し)、そーだつまりオレは”一文無し”という事だ。 
    分かったか? 
     (観客爆笑)

     −場面変わって−
ぺグがリビングをうろうろ歩き回る。 アルは相変わらずソファに座っている。
アル: (いやみったらしく)何をやっている? ぺグ? たまにはソファに休憩を与えているのか? (観客笑)
ぺグ: 何を言ってるの! 早く着替えないと5時開演のオペラに間に合わないでしょ?!
    第一道が混んでいたらドッジを押しながら(オンボロ車へのいやみ)行くとなると、どれだけ時間が掛かるか
    分からないでしょ! 
 (観客笑)
アル: うるさいな〜。 分かったヨ!

 そこでドアのベルが鳴る”ピンポ〜ン”
アル: お、ひょっとして覆面殺人魔かな? それだったらいっその事お願いしたいな。 (観客笑)
 マーシーとジェファソンが入って来ます。
アル: (しらじらしく)ジェファソン、 知らんかったよーキミに息子がいたなんて・・・・おッ、マーシーか! (観客笑) 
マーシー: うるさい腐れ脳ミソ! おッと、アルは脳ミソ無かったんだ・・・・失礼。 (観客笑)
   マーシーはぺグの方に近づく
ジェファソン: アル、これがオレからの結婚記念祝いだ。 マーシーにはナイショだぜ、金が無かったからマーシー
    のクレジットカード使ったから・・・・

アル: ストリップ場のタダ券!! ぺグ、悪いがちょっと急用が出来た!
ぺグ: ダメ! オペラに行くの!
アル: ジェファソン、今夜はダメみたいだな。 ぺグとオペラ行かなきゃ・・・
マーシー: アル、ほら私からのプレゼントよ!
アル: ナンだ? 自殺する為の銃でもくれるのか? (観客笑)
マーシー: いーえ、オペラのチケット2枚よ!
アル: 要らん、そんなもん!
ぺグ: マーシー、有難う!
アル: オレは行かんゾ!
ぺグ: (ムカツキながら) 私の結婚記念を台無しにする気?!
アル: 何を言ってる? それでお合いこだろ? お前もオレの人生台無しにしたじゃないか! (観客爆笑)
ぺグ: いーえ、行くと言ったら行くの!
アル: やってられんなー! くそオペラ!
ぺグ: たまには違う事を試してもいいじゃなーいッ!
アル: 違う事を試したいのか? ならオレを殺そうとせず、たまには自分を殺そうとしろよ!(観客爆笑)

ぺグ: (ガマンできずに)アル!!
アル: (嫌そうに)なんだよ?!
ぺグ: わたしを愛してないの?!
アル: (堰を切ったように)なんでソレを気づくのに
                そんな時間が掛かったんだよーッ!?(観客爆笑!!)

ぺグ: いいのよ愛してる知ってるんだから・・・ 行くわヨ!
アル: 言うだけムダだな。 分かったよ!

        因みにこの台本はマシな方で、他の台本には下ネタが満載です!
       

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