2001年新春特別号!


原本:Muscular
    Development
翻訳編集:S&Fマガジン

〜低炭水化物ダイエットが脂肪除去には最短の道〜

皆さんダイエットは難しいですよね?
少なくとも体験した事がある人なら、どれ程つらく思い通りにならないものか分ると思います。 
一般の食事制限によるダイエットでは、無くすものは脂肪ではなく、殆どが筋肉です。 
この様な無理なダイエットをすると、すぐ疲れ易くなり、集中力も落ち、更には精神的にイライラした状態になります。
そして挙句の果てに気がつくと、マクドナルドでハンバーガーを買っているものです。 これでは悪循環の繰り返しです。

健康的に脂肪を落とすには、継続してバランスのとれた食事を摂る事に在ります。 バランスのとれた食事とは、1.脂肪の少ない赤身肉等の良質タンパク質、2.消化吸収スピードが遅い炭水化物、3.せんい質をたっぷり摂る、 4.ビタミン不足を補うサプリメントを利用する、5.その上で減量サプルメントを摂るとなります。
これら食事法に加え、重要なのがエクササイズです。 エクササイズは1.筋力を強化、もしくは維持するための筋トレと、2.筋肉に負担を掛けず沢山カロリーを消費できる有酸素運動(エアロビクス、ボクササイズ、ボディパンプ、ジョギング、水泳、自転車漕ぎ、スポーツ全般等)を同時にする必要があります。

ではいつもの失敗を避け、今回こそまともに体重が落とせる方法は無いのでしょうか?

通常皆さんが体重を落したいという時は、殆どが土壇場で”2週間で痩せたい!”等という例です。 特に年末年始ですっかり体が一回り大きくなった人は、体のラインが出る服装は避けたくなるものです。

そこで今回究極の”短期間ダイエット法”を紹介したいと思います。 効果? 勿論有りますよ!

ではその興味深い方法とは、沢山の体験者をもとに科学的な根拠で練られたものです。 但し、やるなら2週間が限度です。 2週間やったら元の生活に戻って下さい。 でないと、あなたの人間関係まで影響が出てくるかも知れません。


現在迄科学的に、何を選んで食べるかで体脂肪をコントロール出来る事が分っています。 キーポイントとなるのが炭水化物です。 炭水化物はインシュリンの分泌を促進するのです。 インシュリンが沢山分泌されると、体脂肪がエクササイズをしても使われないのです。 ですから何とかインシュリンの分泌を抑える必要があるのです。 そこで一日の炭水化物の摂取量を100g以下に設定します。 もし可能なら、50gに近づけるのです。
注意:このやり方では、エネルギー源が炭水化物から脂肪へと比率が変わります。 通常開始から2,3日間は、体はこの変化に慣れるまで時間が掛かります。 それを過ぎると楽になるのですが、このエネルギー代謝の変化をスムーズにしたければ、減量サプルメントが役に立ちます。 お薦めできるのが、エフェドリンとカフェインのコンビのものです。
又炭水化物をカットする事で血糖値が常に一定であると、食欲を抑制する事が出来るのです。 それは体脂肪を燃焼した時に生れるケトンズ(Ketones)という物質が、脳内で食欲抑制因子として働くからです。


しっかり着実に

もう一度強調します。 炭水化物の摂取は低くするという事です。 一日に50グラムを少し超える程度なら、体脂肪を燃やす事が出来るでしょう。 一方50グラム以下になると、逆に筋肉を消耗し、基礎代謝という休息時にもカロリーを消費してくれるレベルまでが下がってしまうのです。 ですから炭水化物を摂らな過ぎるのもダメなのです。
炭水化物の摂取量が低くなった分、脂肪からくるカロリーを今までのように気にする必要は有りません。 その代わ
 り、タンパク質の摂取量を大幅に増やします。 体は適応能力が有り、タンパク質をエネルギー源として使い始める
 のです。 
タンパク質は充分摂取する必要が有ります。 なぜなら体は外から摂取したタンパク質か、体内の筋肉から奪ったタンパク質かの区別をつけないからです。 不足して筋肉を減らす事のないように、十分良質のタンパク質を摂りましょう。 

因みにタンパク質は食欲を抑制する働きがあるので、減量中は甘い物を欲さない為にも、しっかり摂りましょう

タンパク質の選択

タンパク質と言っても、吸収される時には、アミノ酸に分解されます。 この時有効なのがBCAAというアミノ酸類です。
これらアミノ酸がバランス良く配合されたたんぱく質を摂取しないと、結局は不足したアミノ酸を筋肉から奪う事になり、それが筋肉の減少に繋がるのです。 それを避ける為にも、アミノ酸がバランス良く配合された動物性プロテインパウダー(特に100%ホエイ がお薦め)や脂身の少ない肉類から動物性タンパク質を摂りましょう。

更に最近の研究で、ホエイとミルクタンパク質(何れも原料は牛乳で同じ)をモントリオールのマクギル大学で比べた例が有りますが、筋肉強化と脂肪を燃焼する目的では、遥かにホエイの方が勝っていました。  ですからタンパク質と一言で言っても、質の上でピンからキリまであるのを理解すべきなのです。

具体例

このダイエットの方法は、非常にシンプルです。 1日4〜5回食事を摂るのですが、食事という程キッチリと食べ ません。

朝食 1回目 プロテインパウダー大さじ1杯を水と一緒に飲む 野菜少々

昼食 2回目 トースト1枚と鶏の胸肉とゆでたホウレン草 

間食 3回目 プロテインパウダー大さじ1杯を水と一緒に飲む

夕食 4回目 鮭のステーキや牛肉のソテーと、サラダをノンオイルドレッシングで食べる。

 〜ジムでエクササイズ〜
                     1.準備運動
                     2.筋トレ
                     3.エアロビクスや自転車漕ぎ、水泳等の有酸素運動で完全燃焼!

                     4.ストレッチで筋肉を伸ばし、ほぐしてやる

 5回目 トレーニングの後、プロテインパウダー大さじ1杯と野菜を食べる。
           どうしてもお腹が減った場合は、ゆで卵(黄身を除き、白身だけ)を1つ食べる 
           最後にマルチビタミン・ミネラル剤を摂る。


上の食事法で気付いて欲しいのが、フルーツもカットします。 フルーツは糖分が含まれているので、炭水化物より厄介なものです。 ですからストレスを溜めない為にも、このダイエットは2週間という期間を決めてするべきなのです。 尚トーストについても、2回目で1枚摂るよりも、1枚を小分けにそれぞれの食事の度にかじる方が有効なのです。

警告:

上記に紹介されたダイエット法はかなり無理をする為、誰にでも適応するというものではありません。
もしあなたが現在高血圧や糖尿病、悪性頭痛、めまい、心臓病、不眠症、肝臓腎臓病、過敏症、精神病、うつ病等を患っているなら、このダイエット法はお薦め出来ません。
妊娠中や子供は言うまでもなく、試すべきでは有りません。
たと え健康な人でも、このダイエットを実行中何ら体の不調を感じたならば、直ちにお医者さんに相談し、食事も元に戻すべきです。

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