野菜は危険?

       

  食べ物から病気になると聞くと、恐らく殆どの人は肉や魚類を想像するでしょう。 しかし意外にも85%の食中毒の
 原因は野菜なのです。
  野菜の表面は、肉や魚の様に病原菌がはびこる為に必要な水やタンパク質はありません。 しかし表面に土や肥料
 が付いているのです。 その土や肥料の中に病原菌が存在するのです。

  1999年アメリカでは、オレンジジュースが原因で1人が死亡、400人が病気になるケースがありました。 他にはレス
 トランで出されたサラダで食中毒を起したケースもありました。 原因は中に入っていたキャベツだったのです。

  これら病気を引き起こす可能性が最も高い野菜といえば、土の中に有るものです。 例えばイモ類です。 またイチゴも
 土に触れやすい為、危険とされます。
 やはり予防としては、念入りな水洗いが一番の模様です。  (Chicago Tribune May 27, 2001)

 プラシーボ(偽薬)効果の疑問
  最近アメリカの医学界では、驚くべき研究結果が業界をおののかせています。

  現在迄患者は例え偽物の薬でも医者から薬と説明され摂ると、病気が治る事があると信じられてきました。 これを
 指して業界ではプラシーボ効果と呼んでいました。 しかし驚くべき事に、その効果は人が信じる程のものではないと
 いう事がある実験で証明されたのです。

  プラシーボ効果については、研究者達はこれを常に念頭に置いた上で実験を試みるよう努めてきました。 「ひょっと
 してこの実験結果はプラシーボ効果によるものではないか?」といった具合です。 この効果の認識については、医者
 達が学校でそう教えられてきたのも事実です。 

  今回この疑問を一喝するが如く衝撃を与えた研究結果は、デンマークの研究所から報告されたものです。
 調査の対象となった研究結果は、あらゆる症状と病気に対する114件の研究調査で、調査で明らかになった事
 とは、患者にとって偽薬は殆ど薬を投与していないのと同じ位効果は無いという事です。 そしてもし穏やかな効果が
 あるとすれば、痛みを和らげるという分野だったそうです。

  現在迄プラシーボ効果については、否定派と肯定派が激しく議論しており、肯定派はその効果をマインドパワーと称
 し、場合によっては病すら治すと信じられてきました。

 「ちょっと信じられません・・・」と今回の研究結果に驚きを隠せないのは、スタンフォード医学大学で精神医学を教える
 デイビッド・スピージェル教授です。 「この研究結果はプラシーボ効果が全く無いというのを証明したのではなく、プラ
 シーボ効果は全ての問題や病状には効かないという事です。 ですから更にその効果が具体的にどの様な症状に
 有効なのか調査する必要がある」と続けます。

 「今後患者を治療する上での判断を医師は変える必要がある」と言うのは、シカゴ大学で健康医学を教えるジョン C.
 ベイラー教授です。 「この研究結果は、今迄プラシーボ効果があると信じ、患者に時として偽薬を与えてきた医者に
 重大な責任を感じさせる事でしょう。 また今迄実験で、プラシーボ効果ではないか?と実験結果に疑った薬に対し、
 再度確認をする必要が出てきた」と言います。

  医者は今日まで、時として患者をなだめる為に偽薬を与えて来ました(日本国内でも同じ)。 これは違法ではなく
 正式な患者への処方として、判断は医師に委ねられてきたのです。 この偽薬が医師に最も使われるのが、カゼに
 対する抗菌剤として患者に処方される場合です。

  元々プラシーボ効果が唄われたのは、1955年にヘンリー・ビーチャーという医師が15件の実験結果を比べたところ、
 およそ3分の1の患者は偽薬に反応していると証言したのがきっかけです。

  今回この長年議論の的となってきたプラシーボ効果を立証するに際しデンマークの調査団は、世界中の1940年以降の
 膨大に蓄積さらた臨床実験例を基に、コンピュータで無作為に114件を選びました。 その臨床実験に関った患者の数
 8,525人で、病状は多岐に渡っています。
 研究は、コンクレーン・コラボレーションという国際的に認識された組織と共同の基行われてました。 
                                                   (Washington Post May 24, 2001)

 

 奇跡の若返り薬
  私達は、時折自分の心臓の鼓動や呼吸時の肺の活動を意識する事がありますが、ホルモンが体内でどの様に活動
 しているかについては意識する事はありません。

  ホルモンとは、血中に放たれる事により体をコントロールする伝達物質です。 

  現在まで米国は、人類最大の望みでもある”不老薬”の追求に多大なる研究費と時間を費やして来ました。 そこで
 最も有力な手段として、ホルモン療法が最近全米の注目を浴びています。 果してこれら強力なホルモン剤は、本当に
 安全なのでしょうか? ホルモン療法の代表とされる成長ホルモンやDHEAやメラトニンは、摂取者の知らぬ間に危険
 なロシアンルーレットをさせてはいないだろうか?

  老化防止薬については既に薬局で販売され始めてはいるものの、現在でもその使用につき議論が激しく攻防されて
 います。 その中でも最も注目と議論を呼んでいるのが、成長ホルモンです。

  成長ホルモンは、子供の頃の骨や皮膚の成長を促進する為に分泌され、思春期に最も多量に分泌されます。 その
 後徐々に年を取るに連れて分泌量が低減していきます。
  本来成長ホルモンは、成長不良の子供の為に処方されるものでした。 その流れが大きく変わるのは、1985年に人工
 的に成長ホルモンが生産できるようになってからです。 それまでは、死体の脳みそから摘出していたのです。

  成長ホルモンが若返り効果に有効である噂に火が付いたのは、1990年代です。 それはウィスコシン医学大学の
 ダニエル・ルドマン博士がその効果を発表して以来です。 その後沢山の研究が開始されたのですが、その最初と
 なったルドマン博士の研究結果とは、以下の様なものでした。
  被験者は61歳から81歳の成長ホルモン不足気味の男性で、12週間に渡って人工の成長ホルモンを注射で投与しま
 した。 その結果、お腹周りの脂肪が落ち、筋肉が増え、皮膚に張りが戻り、そしてエネルギーが体内に満ちたという
 のです。 しかし忘れてならないのが、成長ホルモンの投与を停止すると、元に戻ったという事です。

  どうやら若返りの効果に間違いは無さそうですが、そこに未だある問題は、「副作用は無いのか?」や、「長期使用の
 問題は?」です。 

  副作用に関する研究報告としては、フランク・ベリーノ氏(National Institute on Aging)のネズミによる実験結果が衝撃
 的です。 その研究では、成長ホルモンはひょっとすると、若返りの代償として寿命を縮めているのでは?という疑問を
 投げかけたのです。
 その意見に至った理由は、調査対象となったネズミの中でも成長ホルモンを全く分泌しないネズミに関しては、異常に
 長生きした為です。 しかしこの意見に対する科学的根拠は未だ確立されていません。

 成長ホルモンと性ホルモンの減少が、筋肉の減少や骨の密度の低下、そして更には体脂肪(特に腹回り)の増加となる
 のは、理屈の通った道理とも考えら得ます。 やはりセックスをする必要の無くなった生き物には、引き締まった腹筋や
 強い骨、そしてみなぎるエネルギーは必要無くなるというものです。

  更に成長ホルモンで注目を浴びている事とは、男性と女性の反応に違いがあるというのです。

  男性に限っては、成長ホルモンと男性ホルモンのコンビネーションを投与すると、筋肉増強や循環器系の向上という
 意味で成長ホルモンのみを投与するより効果は大きい事が研究で確認されています。

  一方女性です。

  女性は更年期障害後、エストロジェンという女性ホルモンが減少します。 そこで1960年より医師が更年期障害への
 対策としてエストロジェン療法を開始しました。 しかし後に判明するのですが、エストロジェンだけでは子宮ガンになる
 確立を上げる結果となるのです。 そこでその問題を解消すべく、更に人工のプロジェスタロンという女性ホルモンを同時
 に投与するのです。 現在ではエストロジェンのみの投与より、プロジェスタロンと併用し更年期障害療法として利用
 されるのが一般です。
 しかしそれでも乳癌と子宮ガンの可能性があると認識されています。

 女性はエストロジェンを摂取するに際し、長所と短所を計りにかける必要があります。 ホルモンを摂る事で骨粗症や
 若干の若返り効果を得ると同時に、乳癌や子宮ガンの危険性があるのです。 これらを考慮した上で判断すべきです。

  ではエストロジェン(女性ホルモン)と成長ホルモンのコンビネーションは、女性に対しどの様な効果をもたらすので
 しょう?
 既にジョンホプキンズという研究所がこれら疑問に対する研究結果を報告しています。 それによると、女性がエスト
 ロジェンと成長ホルモンを同時に摂っても、それら片方のホルモンを摂った時と効果は同じだったという事です。 つまり
 女性にとって、成長ホルモンもエストロジェンも効果は同じという事です。 因みに成長ホルモンを女性が摂ると、男性に
 比べ心臓病になる確立が高くなります。

  しかしこうしてホルモンを人工的に扱うとなると、かなりの危険性を伴うという事が容易に把握できます。 またこれら
 ホルモンは、投与量次第で恐ろしい結果を招く事も多々あるのです。 素人がこれらホルモンをおもちゃにすると、どの
 様な結末が待っているかは想像に難くありません。 とは言え正しく使った場合の効果はあまりにも魅力的で、つい
 あなたを衝動に走らせるものがあります。 

  ホルモン療法、それは魅力的です。 しかしそれに伴う危険性は、大きなものだというのも忘れてはいけません。 
 やはり試すなら、専門の医師に診てもらうのが一番のようです。           (Chicago Tribune May 20, 2001より)

 

 骨粗症を防ぐ薬
 骨粗症−米国では1千万人がこの病気に悩まされ、その全体の殆どを50歳以上の女性が占めるそうです。 その典型
 的症状とは骨盤を骨折する事で、その数年間30万人。 その内それが原因で亡くなる方が、5人に1人と言われます。

  骨粗症とは骨の密度が低下する事により、モロく折れやすくなる症状を指すのですが、その原因はホルモンである
 場合が大方とみられます。 特に50歳以上の女性にこの病気が多い理由は、更年期障害時に骨の形成を促進する
 為に分泌されるエストロジェンというホルモンの分泌が著しく低下する為だと指摘されています。

 今回研究者達がこの問題を解決すべく生み出した薬とは、副甲状腺のホルモン剤をベースとします。 名前をForteo
 (フォーティオ)と呼び、その効果は脊髄骨折になる可能性を65%低下させ、他の骨折(骨盤も含め)でも54%も低下
 させる事が可能と評価されています。

 この薬がアメリカの市場に出回るのは、早くても今年の秋と言われております。

 もしあなたもこの手の問題に悩まされているのなら、この薬が市場に出回った際、お医者さまに相談するのが良いで
 しょう。                                       (L.A. Times April 30, 2001)

 不老不死
  寿命-誰もが長生きしたいものです。 人間は永久に生きる事が可能なのでしょうか? 
  現在も米国ではあらゆる方面からこの人間の願望を達成すべく研究がなされています。 中でも生物学は、現在ミバエ
 で延命する事に成功しています。 現在の技術を使えば、計算上人間なら200歳まで延命できるそうです。 これら研究
 者達は、延命させるのにはホルモンの分泌と深い関係があると言います。  

 思春期から人は性ホルモンが活発に分泌されますが、これが原因で寿命を縮めているというのです。 現在人間で実験
 に参加してくれる人を求めているそうですが、被験者は若くなくてはいけません。 そして性ホルモンの分泌を抑制される
 ものですから、性的に不能状態のまま人生を送る事になるそうです。

 世の中考えてみると、何か1つを手に入れようとすると必ずそれに伴う代償というのがあるみたいです。 例えば痩せた
 いあなた、あなたも痩せたければそのケーキを食べてはいけません。 チョコレートともお別れです。
 長生きしたいあなた、あなたは延命の代償としてセックスのない人生を送る事になるのです。
 選択は自由です。 

 あなたな〜ら どぉ〜する〜?♪                               (Dicover Magazineより)

 冷凍食品はどれが良い?
 ”健康になる為の賢い買い物”という本を執筆したエルソン・ハアス医師が、その本の中で冷凍食品についてランクを
 付けています。 さてどの冷凍食品を私達は買うべきでしょう? 良いもの程★の数が増えます。

 アイスクリーム★
  脂肪と砂糖が異常に沢山含まれています。 また健康に悪い保存料や人工と呼べるものがギッシリ入っています。
 もしどうしても冷たいものが食べたいなら、100%フルーツのキャンディーバーを買うべきでしょう。

 冷凍ピザ★★
  多少のせんい質とビタミン類は、ピザの生地から摂れる。 又カルシウムやたんぱく質もチーズから摂れるが、脂肪
 が沢山含まれているので注意。 できればトッピングのサラミやぺパロニを避けよう。

 冷凍フライドポテト★★
  気をつけるべきは、使用された油の種類です。 質の悪い油で揚げたものは、体に悪い。

 冷凍100%濃縮ジュース★★
  体にいいが、中には砂糖や着色料などが入っているものがある。 気をつけよう。

 冷凍野菜★★★★
  これは非常に体に良いし、年中野菜が食べられる利点がある。 これら製品を買うポイントは、遺伝子操作されて
 いない野菜を買う事。

                                                   (Chicago Tribune)

 骨や腱を強くする方法
  それは高校1年生であるコリーンがサッカーをプレー中の事でした。 ボールに追い付きキックを決める瞬間、何かが
 弾ける音がしたのです。 ”パーン!” その後コリーンは地面にうずくまり、左膝をかかえて痛みにのたうち回ったの
 です。 それまでのコリーンは、バスケットや陸上競技で活躍する元気な少女だったのですが、診断の結果ACLを切った
 事が判明したのです。 
 日本では一般にアキレス腱を切る事が知られていますが、足の腱ではアキレスだけが切れる可能性のものではない
 のです。 
  ACLとは聞き慣れない言葉だと思いますが、これは太ももの骨とべんけいの骨とを繋ぐ、膝の中にある腱で、これなく
 して飛ぶ事も走る事もできません。

  実はコリーンのみに限らず、アメリカの高校や大学では現在空前の勢いでACLを切る怪我が多発しているのです。 
 その数年間2万人と報告されています。 実際沢山の高校生スポーツ選手の選手生命を奪っているのです。

 膝の怪我は非常に多く、先ごろ歌手のブリットニー・スフィアーもダンス中膝の皿がズレたのも有名です。 これら怪我
 につき、専門家はトレーニングの重要性を説いております。

  怪我の回復には、ウエイトトレーニング等の負荷運動でリハビリに取り掛かるのですが、これらは腱や骨の密度を高め
 る為にするのです。 因みに世間一般に良くある誤解は、カルシウムをサプルメント等で摂っいれば骨がしっかりすると
 いうものです。 これは確かに今迄不足した食事をしてきたならその通りですが、もし食事から充分摂れてきたのなら、
 サプルメントを摂っても骨に何ら影響を与えないのです。 つまりカルシウムを摂れば摂る程骨の密度が上がる事など
 あり得ないという事です。 その証拠に、宇宙で無重力生活をしばらく続けて地球に帰ってくると、例えカルシウムの
 サプリメントを摂っていても、立とうとするだけで太ももの骨が折れてしまう程骨の密度が下がるのです。 実際これを
 避ける為に、宇宙ではゴムや油圧を使っての負荷運動を欠かさないのです。

  骨や腱は、ウエイトトレーニングの様な負荷を与える事で徐々に密度を高めてくるのです。 例えばプロのボディビル
 ダーやパワーリフターなどは、200kgのスクワットなど軽がる挙げますが、もし何もしていないあなたがそのバーベルを
 担ごうなら、担ぐだけで腰を痛めたり骨折となります。 これらリフターやビルダーは、長年ウエイトで負荷を与えてきた
 為骨や腱の密度が通常の人間では考えられない程高くなっているからです。 ですからこの様な密度が高い状態では、
 なかなか怪我になりにくいのです。 この理由を基に、最近のプロスポーツ選手は選手生命維持の為にウエイトトレー
 ニングに躍起になっているのです。 

  話しをACLに戻しますが、現在アメリカの高校や大学スポーツでは、トレーニングにウエイトトレーニングを加え、技術面
 の向上と共に怪我の予防に専念しています。 

 最後にACLの治療費とは一般にどれくらいかかると思いますか? なんと日本円にして400万円弱するそうです。
                                                  (記事参照 Chicago Tribune より)

 フィットネス知識の誤解
  今回もワシントンポストの記事を紹介したいと思います。 その内容は、ジョンズ・ホプキンズ大学がフィットネスのカテ
 ゴリーで連載するもので、世間一般に知られているフィットネス知識の誤解について今回説明されていました。

  <フィットネス知識の誤解>
 1.-体型が崩れている人程、結果を出すのに時間がかかる-
  こう考えている方が多いでしょうが、実際には太り過ぎの様な人程最初の数週間から数ヶ月の間に最も目覚しい
 効果が期待できるのです。 例えば手術から回復してリハビリに取り掛かると、人は最初の1ヶ月程で300%近く体力が
 回復するというものです。 一方それに比べ、日頃から引き締まった体を持つ人がエクササイズを開始しても、わずか
 しか向上が見られないのです。 例えばスポーツ選手など、1ヶ月に数%向上すれば良いと考えているのです。

 2.-エクササイズを終えた後、グッタリ疲れているのは、良い運動をした証拠-
  始めて最初の2週間程度は別として、1ヶ月以上も続けていてこの様に感じるなら、やり過ぎのサインであります。
 通常エクササイズを終えると、あなたは爽快で代謝が活発になっているべきなのです。 悪いエクササイズだと、運動
 後1〜2日疲労が残るというものです。 その場合、運動量と強度を減らす事です。

 3.-体重が重い人は、軽い人よりカロリーを消費するのに苦労をする-
  実際のところ体重が重ければ重い程、同じエクササイズをしていてもカロリー消費が大きいのです。
 単純に50kgの人が自転車を漕いで毎分5カロリーを消費したなら、100kgの人は毎分10カロリー消費するのです。

 4.-太った人は運動をしている人より汗をかく-
  これも実際は逆で、運動している人ほど汗をかきやすくなるのです。 それは運動を続ける事により、体のシステムが
 効率良く冷却作用をする様になるという事です。 運動をしない人程汗をかかないものです。 
 エクササイズを続けると、汗がかきやすくなるのと同時に汗に含まれる塩分の濃度も低くなります。 又汗で奪われた
 塩分を取り戻す為に、食事から塩分吸収がより効率良くなるのです。 (Washington Post)

 ”スーパースロー”
  今回はワシントンポストのヘルス&フィットネスのコーナーに掲載された興味深い記事を紹介したいと思います。

  フェアファックスでラケットクラブを経営するリチャード・ツアイマック氏が更に強度の強いトレーニングを求めた時、彼は
 毎日日課であるジョギングを止め、ゆっくり動作するウエイトトレーニングにプログラムを変えたのでした。 彼曰く、
 一週間たった20分強度の強いウエイトトレーニングをする事で、今までに無い明らかな効果を体験しているそうです。
 そしてインタビューでこう続けます。 「私は以前ランナーでした。 今でも時折好きなのでジョギングをしますが、今やって
 いる負荷運動の効果に比べれば、以前黙々とやっていたジョギングが単なる時間の無駄使いだったと感じます。 現在
 (スローウエイトトレーニングで)増やそうと務めているのは筋肉で、それが酸素をより沢山血液に送り込む効果がある
 のです。 ランニングでは直接これといって肉体的にどうこうする事はできなかったし、又求めてもいなかったけど、今は
 体をどう形造りたいかという夢を持つようになりました。 これが結果的にエクササイズをする動機となっています。」と、
 意気揚揚と語ります。
 彼を含め、スロートレーニングの効果を体験した人は共に情熱的にその効果の凄さを語ります。 

  そもそもスーパースローなるウエイトトレーニングが世に知られたのは、今からおよそ10年程前にフロリダ州でフィット
 ネスの最先端を行く、ある人物が紹介したのがキッカケです。
 この”スーパースロー”と呼ばれるやり方は、通常1レップス辺り5秒くらいの動きが20秒ほどもかかるのです。 
 そのスパースローの指導者によると、この動きの方が更に筋肉にストレスを与え、結果的により沢山のカロリーを消費
 するのだそうです。 また怪我を防ぐ事も、このエクササイズの利点だと言います。 

  今やスパースローは、”ニュース・ウィーク誌”や全国テレビネットのNBCの”トゥデイ”という番組で紹介されて以来、
 誰もが知るようになりあちこちのフィットネスセンターやジムのトレイナーが勧めております。

  このエクササイズは確かにきついです。 それだけに良きトレーナーに補助をつけてもらうべきでしょう。
                                                 (Washington Post Feb 20, 2001)  

 感情による食欲をコントロールする
  e-fitというアメリカの有名なHPで、感情による食欲をコントロールする方法につき、エリザベス・サマー(ダイエティ
 シャン/ダイエットを指導する専門家)が説明しているのを紹介してみましょう。

  先ず感情による食欲とは否定したいところですが、実際存在するようです。 その原因が気の落ち込みからなのか、
 何かの心配からなのか理由は人それぞれのようです。 例えば良くある例として、1日の長い仕事から帰ってきて、
 一番に冷蔵庫に向かうというのは良くある事だと思います。 この時、あなたの体は本当にお腹が減っていない場合が
 あるのです。 それにも関らず、家に帰ると真っ先に冷蔵庫に向かうという訳です。 そしてアイスクリームをむさぼるあり
 さまです。

 これは仕事のストレスを食べる事で解消している場合が多々あるのです。 果してこれらをコントロールする事は可能
 なのでしょうか?

 エリザベスはこれら感情をコントロールする方法として、食べるものを全てノートに書き込む事を勧めています。
 この食べるものを書く際、その時どう感じたかを記入するのも重要なポイントです。 例えば食べる前と後ではどのよう
 な感情変化があったのか?等です。 こうして記録していくと、あなたの食べるパターンが浮かび上がってくるのです。
 例えば悲しい時は何を食べているのか等です。 
 その次のアプローチは、感情の根源を突き止める事です。 そしてその否定的な考えを見付けたら、肯定的な考えに
 入れ替えるのです。 例えば「私には無理、ダメだ・・・」と言った考えが頭をよぎっているなら、「これはチャレンジよ、
 でも大丈夫、私には出来るワ!」といった具合です。

  考え方を入れ替える事こそマインドコントロールの基本のようです。 皆さん一度試してみては? 

 

 酒は百薬の長
  以前から適量の酒は健康に良いという研究報告はあったものの、今回新たに2つの調査でやはり適量のお酒をたし
 なむのは体に良いという事が確認されました。

  その今回報告された1つの発見は、適量のお酒は心臓発作を起した際、生き残る可能性が高いという事だそうです。
 そしてもう一方の調査では、適量のお酒は心臓発作などの乱れを防ぐ効果があるというものでした。

  しかし今回の報告にしても、禁酒ならびにお酒の飲めない方にとっては複雑な心境です。 このジレンマを埋める為
 にもお酒を飲まない方にアドバイスをと、カイザーパーマネンテ・メディカルセンターのアーサー・クラツキー医師に意見
 を求めたところ、「宗教的な理由で禁酒をしている方がいるみたいですが、その様な方は考え方を変えてみては?」と
 答えました。 
  実際4年の歳月をかけた調査の結果分かった事は、小量のお酒を飲む人は、飲まない人より20%死亡率が低く、
 適量のお酒を飲む人だと、30%も飲まない人より死亡率が低下するそうです。
 因みに少量とは、1週間に7杯以下を飲む人で、それ以上だと適量になるそうです。 (しかし上限が書いていない・・・)  今一酒のみの言い訳に使われそうな気がするのは私だけでしょうか? (Boston Blobe April 18, 2001)


 


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