子供はカタログから選ぶ時代

  プリンストン大学(Princeton University) のリー・シルバー生物学者は、あと2,3百年後には2種類の人間が存在する
 だろうと言います。 その2種類とは、1つは自然に生まれた人と、もう一つは遺伝子操作で生まれて来た人が、また
 次ぎの世代も遺伝子操作で子供を作っていくという人達です。

 運動神経抜群の息子が欲しいですか? なら札束を出して下さい。
 凄く頭の良い子供が欲しいですか? なら精子バンクでクレジットカードを出して下さい。 
 こうして金の有る人達は、自分達の子供をデザインする事ができるのです。

 恐らく私達は、自然の流れを変える時が来ているのでしょう。 去年6月、人間の遺伝子を操作する実験を終了したとの
 発表が、政府公認の民営研究施設から有りました。

 そして先月2月、更なるその研究結果の詳細が公表されたのです。

 その研究とは、15年の歳月を掛けて行われており、2005年で最終的に完結する事となっています。 プロジェクト
 費用は日本円でざっと3千6百億円かかっています。

 この研究に対し、寿命はどうなるのか?や、健康問題はどうなるのか?等でメディアの注目を浴びましたが、良い事
 なのか?悪い事なのか?については今迄あまり審議されてきませんでした。

 では一体いつこの様な事が起こるのでしょうか?
 シルバー教授の意見では、2010年頃には両親が自分たちの子供は肥満やアルコール中毒にならないように選択
 する事ができ、2050年頃にはエイズ抗体の性質を持つ遺伝子を、受精後24時間以内に受精卵に注入すればエイズ
 にならない子供が生まれると言います。

 現在既にネズミや豚に別の遺伝子を挿入する事は可能となっていますが、人間となると技術的に未だ未熟です。
 幾つかの方法が研究中ですが、上手く行かないと変異してしまうのです。

  赤ちゃんの目の色や髪の毛の色を変えるには、受精卵の時に操作するのですが、非常に難しく危険だと遺伝子工学
 で先端を行くマービン・フレイツァー博士は言います。 実際思いのままにそれらを操るようになるには、何百何千もの
 失敗を繰り返す必要があるそうです。 つまり何百何千もの奇形児を作り出す事を意味するのです。

  ワシントン大学のフィル・ベレアノ教授は、今こそ倫理や道徳的な事について議論すべきだと言います。

 しかしパンドラの箱は既に開いてしまったのです。 多くの国々は人間の遺伝子操作を禁止していますが、アメリカは
 禁止していないのです。

  この遺伝子操作を支持する、元人間遺伝子学プロジェクトのリーダーであるジェームズ・ワトソン氏は、6月にイギリス
 で開かれたサイエンス協会でこう述べました。
 「私達科学者が、神の役を演じなければ誰がするのでしょう? 問題は人間に対して遺伝子操作をするかしないのか?
 ではなく、それをいつどのような形で始めるか?です」と。

 間違い無く未来では、人はカタログから自分たちの子供を選ぶ時が来るでしょう。 しかし”どこまでいじるのだろう?”と
 いう疑問は付いてきます。 そして既にある専門家達は、選ばれた人達とそうでない人達の間に差が出るだろうと予測
 します。

 人を製品化しているのでは?とニューヨーク大学で遺伝子学を教えるストュワート・ニューマン教授は憂慮します。

 恐らくいつの時代もトレンドが有るように、これら遺伝子操作の恩恵を受けるエリート層は、似たような顔つきになり、それ
 ぞれの時代でそれぞれの共通を持った人間層が生まれる事になるのでしょうか?
 顔つきで時代が分かる? 
 日本ならエリートは皆が背が高く金髪になり、白人化するのでしょうか? 

 身長を高くしたり、目鼻立ちをクッキリし、脂肪の無い引き締まった体。 そして病気にもならない。 これらのどれを指し
 て道徳に反すると見なし、どれを指して道徳に問題は有りと判定するのでしょうか? 今後議論が白熱する事は間違い
 ないでしょう。         

                                               (Chicago Tribune Mar 11, 2001より)

 旧石器時代食のすすめ
  近年高タンパクダイエットの是非が論議されていますが、何と私達の祖先は、高タンパク食を摂っていたのです。
 その祖先とは、今からおよそ4万〜1万年前に存在し、沢山のタンパク質が食事の中を占めていたというのです。 
 それは言うなれば、私達は遺伝的に高タンパク食に適していると言えるのではないでしょうか?

  考古学者が明らかにしたところ、石器時代の食事は全体の60%のカロリーがタンパク質から成り立っていました。
 (因みに現代の薦められる、食事全体に対するタンパク質の割合は、10〜15%となっています) そして炭水化物は
 全体の35〜45%となっていました。(現代では全体の60%程を炭水化物からカロリー摂取するように薦められてい
 ます) 

  という事は、健康になるべき食事とは、アトキン式ダイエットのようにビーフやマトン、ベーコン等で腹を膨らませるのが
 ベストという事でしょうか? そしてバナナや人参や豆から炭水化物を摂るのを薦める、バーリー・シアーズ氏著書の
 ”Enter the Zone”というコンセプトを否定するという事なのでしょうか? 
 又”プロテイン・パワー・ライフプラン”という本(Mary Dan Eades's)で解説されたように、人々は1万年前から狩猟生活を
 辞め、定住型農耕生活を開始してから炭水化物豊富な穀物を栽培するようになり、炭水化物中毒になったのでしょうか?

  ま、確かに流行りのコンセプトや人類の過去を引き出して比べるのは危険かもしれません。 

  アトランタズ・エモリー大学(Atlanta's Emory Unversity)で考古学を教えるS.イートン教授によると、人類は必ずしも
 同じ食べ物を食べていたわけではないそうです。 それは現代の人々が国や地域によって食生活が異なるのと同じ事
 です。 例えばシベリアでは食べる事のできる植物が殆ど無かった為、彼らの食べ物は動物が主なエネルギー源だっ
 たのです。 ですから栄養素は主にタンパク質と脂質から成っていました。
 一方現在タンザニアのあるアフリカでは、主食は沢山の炭水化物で、動物からは少しだったと記録されています。 

  もう一つ高炭水化物食を否定する意見を反論すべく例を揚げるなら、過去の歴史を振り返っても、人類は非常に適応
 能力に優れていたという事です。 ある地域では60%がタンパク質から食事が成り立っていたのに対し、別の地域では
 60%が炭水化物から成り立っていたりしたのです。

  更に過去の高たんぱく食を例に揚げるなら、先ず過去の動物性タンパク食のみという食事を模擬する事自体が無理
 な事です。 
  石器時代の野生の動物は、非常に肉が引き締まっており、脂肪が殆ど無かったのです。 ですから動物性タンパクの
 みになっても、現代の肉の様に悪玉コレステロールに悩まされる事がなかったのです。 そして驚く事に、この当時の
 動物が持つ僅かの体脂肪には、 オメガー3等の心臓や脳に有効とされる脂肪が沢山含まれていたのです。
 この事から高タンパク食論はさておき、現代の私達も過去の食生活から学ぶべきところがあると思います。 実際
 ネアンデルタール人は遺伝子的にも私達と同じなのですから。 因みにエモリー大学の人類考古学者のジョージ・
 アーメラゴス教授によると、もし当時のネアンデルタール人のヒゲを剃り、ニューヨークの地下鉄に乗せたら、誰も気ずか
 ない程現代人と同じルックスだそうです。

  石器時代の人類と言えば、今日の現代病と言われる高血圧や高血糖値というのが有りませんでした。 彼らは生涯
 を通じて痩せて引き締まっていました。
  なぜ引き締まっていたのかは、何もアトキン式ダイエットに忠実だったからではありません。 イートン教授によると、
 彼らの成す事は全て体を動かす事が基本となっていたからだそうです。

 例えば道具一つ作るにしても、自分の手で作らなくてはならなかったし、食べ物が欲しければ自分で捕まえに行くしか
 なかったのです。 そしてリクリエーションとしては、体を使ったダンスのようなものだったのです。 これは現代人の生活
 とは程遠い環境です。 私達は体を動かす必要が無くなってきました。 リクリエーションとてテレビの前で座ってゲーム
 をする有様です。 イートン教授によると、当時の人類は現代人の4倍以上の肉体的活動をしていたそうです。

  更に石器時代の食生活と現代食を比べると、当時の食事には塩分が極めて低かったのです。 現代病の一つとして
 高血圧が揚げられますが、その原因が高塩分食からきているのは殆どのケースです。

  では糖質はと言うと、彼らが一生かかって摂る”精製砂糖”の量を、私達は1日で摂ります。 勿論虫歯など有りません
 でした。

  一方現代食より顕著に多く摂っていたものも有りました。 それは食物繊維質です。 
 狩猟生活をしていた肉食中心の人類は、1日100〜150グラム程の食物繊維を摂っていました。 それ故非常に腸の
 活動が活発だったのです。 
  そして沢山の茎類やナッツ類、種、野菜、フルーツを摂っていた為、豊富なカルシウムなどのミネラルも摂っていたの
 でした。 実際には、現代人が摂取するビタミンやミネラルの量以上に食物から摂っていたのです。 
 ここに現代人と石器人の食事から摂取していた1日の栄養価を比べると、

 現代人   ビタミンC・・・・・200ミリグラム   石器人  ビタミンC・・・・・・400〜600ミリグラム
        
カルシム・・・・・・600ミリグラム         カルシウム・・・・・1,900ミリグラム

  誤解されている方もいると思いますが、当時の石器人は、その豊富な栄養食と、活動的なライフスタイルから、現代人
 より遥かに肉体的に強靭で、健康的だったのです。 彼らを現代で例えるなら、それは丁度生まれてから死ぬまで現役
 のスポーツ選手でいるようなものだとミシガン大学の人類考古学者のバリー・ボギン教授は言います。

  しかしそこには理解できない部分もあります。 これ程健康的であったのにも関らず、60歳代まで生きる事が出来た
 のは全体の9%と言われています。

  その理由は、殆どの石器人は若くして亡くなっていたからだそうです。 例えば獲物を追いかけている最中や、野獣に
 追われている最中に怪我や命を亡くすのが頻繁だったのです。 つまり食べる為に命を掛けなければならなかったの
 です。 現代では到底考えられません。 文字通り食べる為に日々命を掛けていたのです。 それは現代のアメリカの
 犯罪都市で起こる、死傷率の比ではない程だったのです。 マンモス1匹仕留めるにも、人が死んだ事も多々有ったの
 です。
  そしてもう一つ短命だった原因は、医学が無かった為、怪我から感染し死亡するというケースがあったのです。

  現代では石器時代と比べると、有利な点も多々有ります。 その一つが食物の選択の余地があるという事です。
 また餓死するという事も、先進国では稀な時代です。 そんな中、私達は良く考えた選択を食生活に迫られているの
 です。

 最後に”旧石器時代食のすすめ(Paleolithic Prescriptio)”という本を共同で執筆したエモリー大学のコナー教授が理想
 的な食事について、こう述べています。

 ”穀物は間違い無く健康的な食べ物の一つです。 ですから敵と見なし、食事から外す理由は無いと思います。 しかし
 現代ではとかくどんな穀物も精製し、(米でも玄米からミネラルや繊維質豊富な殻を取り)貴重なビタミン、ミネラルが除
 かれる次第です。 ですからパンやパスタ、シリアルなどは、同じ穀物でもでん粉質のみしか提供できないのです。”

 ではどんな食事が理想的だと思いますか?の質問に、コナー教授がこう答えました。

 ”もし私が古くからある、栄養素のピラミッド図式を書き替えるとするなら、一番多くあるべき底辺の(穀物の)部分を、
 野菜とフルーツにします。 穀物はその次ぎです。 但し、だからと言って、パンやパスタを食べて罪悪感を感じるような
 事にはならないで下さい”と付け加えています。 

                       By Lawrence Lindner
                       Special to The Washington Post
                       Tuesday, February 13, 2001; Page HE09 

 新型避妊法をFDAが認可
  2000年の12月にFDAは新しいタイプの避妊法を認可しました。 その方法をマイレナ(Mirena)と呼び、大きさ3ミリ程の
 T型プラスチックを、医者の手によって膣から子宮に埋め込むというやり方です。
 このT型シェイプのプラスチックからはある種のホルモンが分泌され妊娠を防ぐのですが、その威力は経口避妊薬の
 50倍安全で、コンドーム使用より140倍安全です。

  過去に米国ではこの手の避妊薬を認可しているのですが、それらと比べても20倍安全で、おまけに旧式タイプなら1年
 で交換すべきところ、マイレナでは5年間有効となっています。

  更にマイレナについて特筆すべきは、この避妊薬を除去するのが非常に簡単なのです。 そして除去すると再度妊娠
 可能になります。

  この避妊法は2001年の春から市場に出回る事となっていますが、副作用などの問題点はないのでしょうか?
 マイレナの使用経験者によると、生理期間が短くなり、出血も少なくなるそうです。 そして全体の20%の使用者は、
 生理が完全に止まるのを経験したそうです。 この事について専門家は、問題ないとしています。 通常マイレナを除去
 すると、生理が以前のように開始するそうです。

 他にはないでしょうか?
 現在憂慮されているのが、他のホルモン剤と共有した場合に乳癌になる可能性が有ると報告されています。
 今後日本でも許可が降りるのでしょうか?      (Quote frm:Washington Post)   


 高脂肪食とアルツハイマー病

 アルツハイマー病になる最もの原因は、遺伝と言われていますが、ライフスタイルや環境もアルツハイマーになる
 可能性を上げると言います。
 高脂肪食は、細胞壁を破壊する因子を作り出す事となります。 この因子が脳内では、脳細胞同士の連鎖反応を妨
 げるのです。
  J.ぺロット博士率いるグループが、アルツハイマー病について独自調査したところ、遺伝子要因はもちろん、高脂肪食
 が病気になる確率を上げる事が判明したそうです。 (Nutrition & the M.D Jan 2001)

 妊娠中もウエイトトレーニング
 アメリカの某フィットネスマガジンに掲載された記事ですが、そこには妊娠中もトレーニングを続ける方が母体に良いと
 専門家が述べています。
  お腹が大きくなるに連れ、当然下背部への負担は大きくなる一方です。 その負担を和らげる為にも、プルダウンや
 ローイング系を続けるべきだそうです。

 「では一体いつまでトレーニングが出来るのか?」 ですが、それは医者と相談して下さいとの事。
 通常ベンチで寝て行うエクササイズは、運動中めまいがする可能性がある為、徐々に避けるべきだそうです。

 ハエの耳が補聴器に役立つ
  カナダのトロント大学とアメリカの共同研究で、コウロギに寄生するハエの聴力は、現代の補聴器の性能を更に高める
 可能性があるという事を確認しました。

  研究の対象となったハエは、オーミアバエ(Ormia fly)と呼ばれ、その1cm以下という小さな体にも関らず、音の方向を
 性格に把握する能力が長けている事が判ったのです。 その正確度とは、人間や猫、フクロウと同じレベルという高さ
 ですから驚きです。

  通常距離感を把握するには、耳と耳との間に距離が必要なのです。 それが丁度目のような役割を果たし、音の根源
 地の正確な方向と距離を測るのです。 それ故、ある程度体が大きくて耳と耳の距離が開いてないと、音の方向を
 上手く把握できないと考えられてきただけに、今回オーミアバエという小さな体にその様な能力を持っているのが判明
 した際は、学者達を驚かせたのです。

 現在まで補聴器は全ての音を拡大する能力しかありませんでしたが、今後オーミアバエの耳の器官と構造を知る事で、
 その技術を補聴器に応用できるであろうと期待されています。  (Washington Post April 4, 2001)

 肉体労働とジムでのエクササイズは違う

 本来「仕事で活動的に肉体を使う人は、健康な血管を維持するには良い」というのが定説でしたが、今回南カリフォル
 ニア大学の研究では、必ずしもそうでないという事が判明しました。  その調査によると、仕事上ストレスを感じながら
 肉体労働をした場合、頚動脈が太くなる(血管が詰る前の悪い前兆)のが被験者で確認されたと言います。

  被験者となったのは、ノードストームという流通業者で働く447人の労働者でした。 彼らの中でも特に長時間労働
 をしている人は、肉体への影響は更に悪化していたとの事。  

  一方この研究とは別に、同じ大学が仕事の後のジムでのエクササイズはどのように肉体に影響を与えるのか調査
 したところ、全く血管が太くなるという例は見当たらず、皆良好だったと言います。

  調査では最も頚動脈が太くなっていた長時間労働者に「仕事量が増えたのか?」や、「夜仕事の事を考えて眠れない
 のか?」等を質問したところ、いずれもかなりストレスを感じている事が判明しました。
 そこでそれら被験者の肉体労働量を減らしたところ、僅かながら状態は良好に向かったとの事です。

  さてこの研究リポートが公表された後、ニューヨークにあるブルックリン病院で医者でもあり、心臓病協会のスポークス
 マンでもあるリチャード・ステイン氏が否定的な意見を投げかけました。
 リチャード医師曰く、「調査方法が曖昧で、明確に被験者がストレスを本当に感じていたかは確認できていない」と主張
 します。 「確かに今回の研究報告は興味深いものだか、決定的な結論は得られていない」との事です。
                                                     (L.A Times Mar 19, 2001)


 男の味方? バイラマックスViraMax
 バイラマックス。 日本では未だ聞いた事ないと思いますが、実はこれ、現在アメリカのワシントン州でラジオを付けると
 やたら聞く製品名で、ズバリ精力剤です!
  歌い文句は”自然素材のバイアグラ”です。 
 男性の為にこの様な製品が出るのは理解できますが、何とこのメーカーは女性用バイラマックスも販売しているのです!

 ではその話題の製品ですが、一体何が主成分となっているのでしょう?
 先ずメインとなるのが、ヨヒンベというアフリカ原産の樹の皮から絞ったエキスです。 この名前を聞いた事がある方は
 結構いると思いますが、効果の程は3人に1人の割りで可能性があるといいます。 実際泌尿器系の医院を経営する
 ある院長の話しでは、ヨヒンべが有効という事で何年も使っている患者がいるとか。 しかし一方で全く効果が出ない人
 が多いのも事実です。

 次ぎのメイン成分は、ブラジリアン・カトゥアバです。 メーカーの主張するところでは、この植物はブラジルの原住民の
 間で最も貴重とされる植物で、精力を増強する効果があるとか。 しかし実際のところ、メーカーの主張とは裏腹に
 ブラジルの原住民の間では殆ど知られておらず、又これら漢方薬効果のある植物を管理するAmerican Botanical
  Councilの代表者も、”人体実験の結果も得られてない間は、摂るべきではない”と述べます。

 そして最後はメキシカンヤムという山芋です。 これは日本で言うトロロいもですが、これも以前から全く有効性が実験で
 確認されていない植物です。

 今後勢いだけでこの製品も日本に上陸するのでしょうか?       (資料参照:Washington Post Jan 23, 2001) 

 

 エストロジェン使用は子宮癌になる
  更年期障害後10年に亘ってエストロジェンを摂った女性は、摂らない女性に比べ、子宮ガンで亡くなる可能性が高い
 という研究結果が昨日発表されました。

  研究は14年間に亘り、21万1千人の更年期障害後エストロジェンを10年以上摂り続けた女性を対象に行われました。
 その結果、10年以上摂り続けた女性は、そうでない女性に比べると、2倍以上の確立で子宮ガンで亡くなっている事が
  確認 されました。 一方それと同時に、10年以内しかエストロジェンを使用しなかった女性では、使わなかった人に
  比べるとやや高いものの、統計的には注目すべき程の差ではなかったそうです。

  通常子宮ガンになる確立は、59人中1人と、乳癌の9人中1人に比べ遥かに低いものの、子宮ガンは検知された時
 には通常かなり進行した状態になっている為大変危険な癌の一種です。

  エストロジェンは、更年期障害後の女性に起こりがちな火照りや不眠症、骨粗症の予防、そして心臓病をはじめと
 する死亡率の低下に有効とされます。 しかし近年女性にとって、エストロジェンを摂る決断は、新しい研究報告が出る
 度に難しくなっています。 というのは、それなりにリスクがあるという報告が続いているからです。
 例えば通常エストロジェンとプロジェスティン(Progestin)を同時に摂取する事が勧められていますが、エストロジェン
 のみの摂取では子宮内膜のガンが憂慮され、エストロジェンとプロジェスティンのコンビでは、乳癌になるリスクが非常
 に高くなるのです。 その確立は以前乳癌を経験した人なら、相当な高さになるそうです。 
 他にエストロジェンの短所をあげるなら、血塊や胆石になる率を高くします。

  研究では、10年もしくは10年以上エストロジェンを摂った女性は、摂ってない女性に比べると、2.2倍の確立で子宮
 ガンで亡くなったとされています。 ところがたとえ10年以上エストロジェンを使った女性でも使用を止めると、子宮ガン
 で亡くなる率は、使ってない人の1.6倍にまで下がるそうです。

  ではエストロジェンを使用する上で、適任者を見分ける方法はないのでしょうか?
 身内に子宮ガンを患った事のある人がいるのなら、言うまでもなくエストロジェンの使用は慎重になるべきですが、実際
 子宮ガンになった人を例にあげると、殆どの人が身内に前例が無くとも経験しているのです。
 この事に関し、ハーバード癌予防センターで所長を務めるデイビッド・ハンター氏は、”この病気に限っては、殆ど予期
 できないというのが現時点での実情です”と言います。

  大変女性にとって難しい選択とは思いますが、最後に専門家はこう言います。 ”やはり子宮癌というのは、なる確率
 が低い病気でもあります。 研究ではエストロジェン使用は子宮癌になる確立を上げるとは言うものの、それでも一般的
 見地から見ると低い確立なのです。”                   (Washingtion Post March 21, 2001)

  

 遺伝子操作された食品
 グレース・ブースさんが仕事の昼食で、メキシカン料理店でチキンタコスを食べ終えた頃でした。 急に彼女は体が
 かゆく火照り、口びるが腫れてきたのです。 そしてひどい下痢。 更に呼吸困難。 早速側にいた同僚が救急車を呼び
 彼女は病院に運ばれたのでした。

  その後の診断で、彼女はじんましんを起したと考えられていました。
 そして数日後のある日、テレビで遺伝子操作されたトウモロコシ製品の回収が取り上げられたのです。
 彼女はとっさに気づきました。 ”あの日じんましんを起した時食べたのはタコスで、タコスはコーンで生地ができている”
 と。
 彼女はFDA(米国医薬品食品管理局)に早速連絡をとり、事情を説明したのです。

  今回話題となったスターリンクという会社は、今迄遺伝子操作したトウモロコシを作ってきたのですが、それらは動物の
 餌となるべく製造されてきた筈が、間違いで人の食品として利用される羽目になったのです。

 慌てて回収したものの、既に被害者が出ており、大きな動揺を世間に与えました。

  遺伝子操作された食べ物は、以前からじんましん等を起すとし、問題とされてきました。 しかし企業側は相変わらず
 ”問題はない”と主張します。

  現在もFDAは、この遺伝子操作された食品について調査中で、近日最終報告を予定しています。

  日本では既に沢山の遺伝子操作された食品が、アメリカから輸入されていると言います。 野菜などの中には幾らか
 含まれているでしょう。 皆さんも食事からじんましんを起すような事が有れば、上記の事を一度疑ってみるべきでは?

                                                   (Washington Post Mar 19,2001より)

 

 痩せる為にすべき事
  ワシントンポストに毎年歳はじめに○キロ痩せると誓ったにも関らず、いつも失敗するあなたに対し、専門家のアドバイス
 が掲載されていたので紹介してみます。
  一般に皆さんは、自分が何キロ痩せるという目標を掲げ、数字にこだわります。 しかし目標に達するには、ゴール
 よりもそこへたどり着くまでのプロセスに意識を注ぐ事が大事なのです。
  スクラントン大学で心理学の教授を務めるジョン・ノークロス氏は、減量を成功する秘訣として10キロ痩せると目標付け
 るより、1日30分のエクササイズを週3回するという事に意識を集中する方が、成功する確率が高いと言います。
 そして食事法についても、今までの習慣を完全に止めるより、新しい方法を既存の習慣に加える方が上手く行くと言い
 ます。 例えば、いきなりジャンクフードを完全に断つのではなく、”これからはより多く野菜や魚やチキンを食べるように
 心掛ける”という事です。

  一方メリーランド大学で医学助教授であり栄養士でもあるパメラ・ピークさんによると、人がダイエットに失敗する原因
 は大きなゴールを設定するからだと言います。 彼女曰く、1年に12キロを目標としたら、それを基に1ヶ月の目標を作り、
 更に1週間の目標を作るべきだと言います。
 食事法に関しては、今まで毎晩アイスクリームを1カップ食べてたなら、それを半分にし、代わりにフルーツかノンシュ
 ガーアイスに徐々に切り変えていくのだそうです。 この徐々にがポイントとの事。

 皆さんのダイエットに成功あれ!

 新しいエイズワクチンは強力!
  先週の金曜日、サイエンス誌に掲載された最新の研究報告では、新しいエイズワクチンの驚くべき有効性について
 紹介されました。
  話題となったワクチンとは、アトランタ州にあるエモリー大学で開発されました。 その威力とは通常人間がエイズに
 晒される量の数百倍のエイズウィルスをサルに注射で投与しても、全く病状が出ないというのです。

  エイズウィルスのワクチンは過去に沢山開発されて来ましたが、これ程強力なワクチンが今迄開発された事は有り
 ませんでした。
  そのワクチンは今までのやり方とは違い、2回のDNA注射で処方され、エイズウィルスに含まれる同じたんぱく質を
 投与するのです。 そうする事により体はその特殊なタンパク質に対し敏感になり、外部からそのタンパク質が侵入
 すると攻撃するようになるのです。

  今迄エイズウィルスに対し、科学者達が悪戦苦闘してきた理由は、エイズウィルスはその形を変える事により、人間
 の免疫力を無効にしてしまう為でした。

  今回の研究結果は業界に大きな希望と約束する事になり、近く人間でも実験が開始されるのですが、忘れてならない
 のが、いまだエイズに感染するのを防ぐワクチンは開発されていないという事です。 あくまでエイズに感染したした人の
 病状が現れるのを、抑制するという程度なのです。 因みに今回研究で24匹の猿が実験に使われたのですが、その
 うち偽薬を処方されたグループは28週間以内に全て死んだのに対し、この新しいタイプのワクチンを投与されたグループ
 は健康そのものだったそうです。       (Washington Post: Mar 9, 2001)

 

 視力を守りたければ、体脂肪を落とせ
  ハーバードとタフトの両大学の共同研究結果が最近公開されたのですが、その結球報告とは肥満と視力低下について
 の関係でした。 
  研究では17,000人の男性の医療歴(1人平均14年の記録)を基に弾き出しました。 その結果肥満の方は、そうで
 ない方より20%の確立で白内障になり、非常に肥満という方では、40%の高い確率となりました。
 更に詳しくは、男性で特にお腹が出っ張っているという方では、31%の確立で白内障になり得るとの事です。 

 実際糖尿病の方は、目を傷める事で知られています。 これら目の病気は、緑黄色野菜に含まれるベータカロチンや
 ルーティンが保護すると言われています。
 健康な目は、適度な運動と正しい食事方から得られる事は、今更言うまでもありません。 
                                                   (Washington Post Feb 26,2001)

 

 パーマ液は膀胱(ぼうこう)ガンのもと?
  ある美容院での話しです。 ”パーマ液を付けると、膀胱(ぼうこう)ガンになるって本当なの?”と言って、興奮して
 電話をかけてくる人が最近度々いるというのです。 
 実はその理由は、今月の最初に出版されたメディカル・ジャーナル誌に、”パーマ液を長期に亘って使うと膀胱ガンに
 なる確立を大きく上げる”と報告されたからです。 特にヘアースタイリスト等は、膀胱ガンになる確立が非常に高い
 というものでした。

  研究では確かに統計からこの様な結論をつける事になりましたが、実際には未だ科学的な根拠は立証されていな
 のです。 そして過去にもそのような理屈を証明する実験報告など有りませんでした。

  膀胱ガンというのは、発ガンする原因として考えられるのは、今までにタバコが上げられてきました。 それだけ
 に今回意外なところから話しが出てきただけに、多くの人を動揺させたのです。 
 専門家の意見では、更なる研究報告を待つしかないでしょうとの事です。  (L.A. Times Feb 19,2001)

 狂牛病の予防策?
 去年1年だけでも、94人の死が米国内で狂牛病が原因で亡くなった事が確認されています。
 では現在ヨーロッパで普及している狂牛病にかかっているビーフを避ける方法はないのでしょうか? 今回その道の
 プロに尋ねてみました。

 人の体は主にタンパク質でできています。 そのタンパク質はDNAの指示の基、それぞれの役割をなすべく形状を成す
 のですが、その形状が壊されては死んだ細胞と同じです。 
 壊される原因としては、バクテリアなどが考えられますが、もっと簡単にプリオン(Prion)という因子がタンパク質の形
 状を壊す事ができるのです。 
 このプリオンというのは不良タンパク物質で、それが狂牛病に感染した牛肉に含まれているのです。 このプリオン
 は、加熱しても冷却しても菌ではないのでそのまま残ります。 ですから防ぐ方法はないのです。
 しかし現代は、道を歩くだけでも事故で死ぬ確立の方が遥かに高いのが実状です。 ”そこまで気にしておいしいビーフ
 を避けるの必要はないでしょう”と専門家は言います。  (Boston Globe Feb 20,2001)

 寝方で心臓病が予期できる
 ”日中眠たがりイビキを良くする人は、心臓発作に遭いやすい”との結論が、第26回米国心臓病協会国際会議で発表
 されました。

  ニューヨーク州立大学のアドナン・キュレシ教授率いるグループが、1,348人の成人を対象に寝る時の癖と、喫煙や
 高血圧や糖尿病等、心臓病になり得る要因についてアンケートで尋ねました。
 調査では、14%の1日8時間以上睡眠をとる人達は、過去に心臓発作の経験がある事が判明しました。 また同時に
 1日6時間しか睡眠をとらないという6%の人達も、発作の経歴が過去に確認されました。
 他には日中眠いや、うたた寝をする人も、心臓発作の傾向がありました。 これは一種の体の変調で、寝ている間に
 呼吸が止まり、それが呼吸困難や血圧を上げる事につながるのです。 これら症状は肥満体質や高血圧の方に多く
 見られるそうです。  (Washington Post Feb 16, 2001)

 輸血をする人を選ぶ?  
  アメリカでは現在、ヨーロッパのフランスやポルトガルに頻繁に旅行する人を対象に、献血を拒否する意向を示してい
 ます。 その理由は、mad cow disease(狂牛病)の感染を恐れてです。

 <マッドコウ・ディジーズ(狂牛病)>

  狂牛病なる病気の始まりは、元々ある牧場主が牛を太らせる手段として、牛肉(ミンチされたもの)を与えるのですが、
 その肉の中に牛の脊髄にある神経や内臓までをミンチにして加えて与えたのが事の発端でした。 これを食べた牛は、
 (共食いで)ホルモンが豊富に含まれる神経まで食べた為、脳にスポンジの様に小さな穴が空き、やがてキチガイに
 なり、全身を振るわせて立つ事もできなくなって死んでいくのです。 
  因みに人間界でも同じ病例が、アフリカの共食いをする人食い人種内でも過去に確認されています。

  FDA(米国医薬食品管理局)は、現在もヨーロッパのどの地域に行った人を限定するか審議中です。 
 少なくとも今現在、FDAは1980年〜1996年の間(狂牛病が発生した時期)で、6ヶ月以上イギリスに滞在した人に対し
 ては、献血を拒否しています。

  現在狂牛病がヨーロッパ中に広がった為、少なくともフランスやポルトガルに旅行した事のある人や、(勿論)そこに住
 んでいた人からは献血を拒むでしょう。

  世界では国が、国民の健康を守る為に献血を選んでいる世の中です。 日本にも同じような動きがあるのでしょうか?
                                                       (L.A Times Feb 16, 2001)

  

 女性の性欲を取り戻す研究はなお続く・・・
  バイアグラが男性の性不能に有効だという事が判明した当時、直後に出た期待は”同じように女性にも効くのか?”
 でした。
  現在何十社もの製薬会社がその製品の開発に取り組んでいるのが現状です。
  UCLAで女性性医学所で副所長を務めるセックス・セラピスト(療師)のローラ・バーマンさんはこう言います”女性に
 限っては、沢山の手段が考えられます”と。
  女性の性欲を向上させる上で、有効薬として上げられるのが、男性ホルモン、トピカル・プロスタグランディン、
 バイアグラです。

  バイアグラに関しては、沢山の研究で女性の性欲を向上できないと結論付けていますが、バーマンさんの研究では
 ”肉体の問題”のみが原因の場合に限って、バイアグラは有効と確認しています。 つまり精神的からくる性不能障害
 には有効でないという事です。 この明確な定義は、他のバイアグラの研究ではなされませんでした。

  男性ホルモンは、低い投与量ならば有効と既に確認されていますが、やはり副作用が問題となっています。
  最後にプロスタグランディンというホルモンですが、これはクリーム状になっており、それを女性の局部に塗る事で、
 筋肉をリラックスさせ、血液を送り込むという作用があるものです。 このクスリは元々男性の性不能に使われたもの
 です。 現在までのところ、女性にこのクスリが有効かは定かでは有りません。   (L.A Times Feb 12, 2001)

 呼吸は健康の為になるって知ってました?
 Yoga for Spiritual Musclesの著者であるレイチェル・シェイファーさんによると、正しい呼吸は心を清め、よどんだ空気
 を肺から出してくれると言います。

 では例を紹介しましょう。
  先ず立った状態で、両腕を前から上に持ち上げながら、鼻から息を吸います。 次ぎに両腕を真横に下ろし、更に
 鼻から息を吸います。 そしてもう一度両腕を真上に持ち上げながら、鼻から息を吸います。 最後に両腕を横から
 下ろしながら、息を吐くのです。

  もう一つの方法は、直立した状態から体を前にかがめます。 この時上体も腕もだらりとします。

 この状態から体を起こしながら息を鼻から吸います。 そして腕を真上に伸ばします。 
 今度は腕を横から下ろしながら息を吐きます。 同じ動作を4,5回繰り返します。
 どうです? 少しはリフレッシュしましたか?

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