インクライン・ベンチ・プッシュダウン     2000年7月

上腕三頭筋の機能
 三頭筋は機能面でも大きな役割を果します。 例えばあなたがフットボールのラインマンなら、相手を押しのける腕の力には肩や胸の筋肉と共に三頭筋が大きく関与します。 又マグワイヤーのホームランスイングやバレーボールのアタック、そしてテニスのバックハンドにも無くてはならないものです。

インクライン・ベンチ・プッシュダウン
このエクササイズは決してビギナー向けとは言えません。 これエクササ
イズはある程度筋量を付けた方の仕上げのエクササイズとして勧められ
ます。 このエクササイズが立って行うプッシュダウンと異なる点は、三頭筋
を最も伸ばした時(腕を曲げ切った時)、立って行うと上体が起き上がって
しまうのに対しベンチで背もたれが付いていると、上体が起き上がらない
のです。 その為三頭筋を伸ばした時負荷が逃げない為、肘に近い部分
から外側の筋肉を効かす事ができます。 ウエイトは重いものは無理なので、
軽いウエイトで仕上げのエクササイズとして加えて下さい。


1.先ず45度のインクラインベンチをVバーのついたケーブルの下に置きます。
2.ベンチに腰掛け、パートナーにケーブルを目の前まで引っ張ってもらい
ます。
3.10cm間隔でバーを握り、バーを胸の前に持ってきます。

4.腕を力強く伸ばし、完全に腕が伸び切る手前で止めます。 
5.止めた状態で2秒数えます。




6.腕を元に曲げて行く時は、腕を伸ばす時より2倍の遅さでゆっくり曲げて行きます。
7.最大限に三頭筋が伸びた状態から、休まず再び筋肉の収縮を始めます。 慣れていないうちは、筋肉が焼ける
  ように感じるでしょう。
8.最後の1,2回は出来ないようになったら、パートナーに補助をして続けます。 もしくは、パーシャルに切り替え
  限界迄繰り返します。
9.セット間の休憩時も、腕を曲げたり伸ばしたりする事で、酸素が血液で送られ、より早く回復に向かいます。

違った刺激
 時にバーの代わりにロープを使うことをお勧めします。 そうする事で、三頭筋のより外側から下部にかけて刺激を
 与える事が出来るでしょう。 但し、全てのエクササイズにロープを使うべきではありません。 ロープばかり使うと、
 限界の重量や回数に達する前に、疲れてバテてしまうからです。 ロープを使うなら、最後の仕上げだけにしておき
 ましょう。                                                


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