2000年7月


音楽の影響力
バックミュージックは、どこのジムでも無くてはならない存在です。 中にはヘッドホーンで自分の好きな音楽を聞きながらエクササイズをする人もいます。 またところ変ればヘビーメタルの曲をガンガン流しているマニアックなところも在る程です。 果して音楽は、エクササイズをする上で何か良い影響を与えてくれるのでしょうか?
メイン大学(University of Maine)で13人の女性運動選手を対象に、この疑問を解決すべく実験をした例があります。 被験者は最大筋力の65%でウエイトトレーニングを行い、持久力とエンドロフィンというホルモン値が、音楽が聞こえる状況下でどの様に変化するのか影響力を査定したところ、何の変化も無い事が判明しました。 しかしそれにも関らず、多くのエクササイズを行う人は音楽は無くてはならないものと感じると言います。 結論は、必要と感じるなら除かなくても良いという事です。

豆腐のショッキングなニュース!
ある人は、豆腐信仰者達を頭がおかしいと批評しますが、それは言い過ぎとしても、最近豆腐に関してショッキングな研究報告が出ています。 それは、豆腐を食べる高齢者は脳の機能が低下するだけでなく、脳が衰弱するという事です。
研究実験は、ハワイに在る健康調査センターでロン・ホワイト博士が行ったものです。 調査の対象となったのは、ハワイ在住の日本人中年男性で、少なくとも週に1回豆腐を食べた方は、食べない方に比べ、平均して頭脳テストで低い点を取り、又脳の大きさも小さかったと報告しています。 ホワイト博士によると、被験者の妻も調べたところ、同じ結果だったそうです。
この長期調査は、60年代から70年代も含め、死体解剖などの情報を蓄積して90年に集約したものだそうです。
研究者は、大豆に含まれる天然女性ホルモン呼ばれる、ファイトエストロジェン(pytoestrogen)が脳を衰退させている原因ではないかと推測しています。  (Journal of American College of
Nutrition 19:242-255,2000)

グリセミック・インデックス(glycemic index)
2000年の健康フレーズは、グリセミック・インデックス(どの炭水化物がどれ程早く体内に吸収されるか?を示唆する早見表)のようです。 
栄養学に詳しいエキスパートは、吸収率の早いジャムと白パンのコンビを避け、ライ麦パンや玄米を勧めています。
吸収スピードの遅い炭水化物と早い炭水化物が、運動にどの様な影響を与えるのか、ステファン・スタンナード博士が試した実験が有るのですが、結果は運動パフォーマンスに何ら影響を与えないというものでした。 この事から、ためらわず吸収スピードの遅い炭水化物を摂って運動をしても良いと言っています。
ご存知かも知れませんが、炭水化物の吸収スピードが遅いという事は脂肪になりにくいという事です。

プライヨメトリックと筋肉痛
プライヨメトリックは、今やスポーツ選手の間ではすっかり定着したトレーニング法となっていますが、プライヨメトリックを含むエッセントリック(筋肉を伸ばす時に力を入れるエクササイズ)と、コンセントリック(筋肉が収縮する時力を入れるエクササイズ)を、ノースキャロライナ大学のエサナジオ博士率いるグループが、筋肉に対する影響を調べたところ、プライヨメトリックなどのエッセントリックの方が筋肉痛が激しい事が解りました。 
本来筋肉は、コンセントリック時よりエッセントリック時の方が筋出力が大きい為、エッセントリック運動がより大きな出力の結果、より大きな筋肉へのダメージを与えたと考えられます。
気を付けなくてはならないのが、筋肉を強くするにはダメージを与える事で更なる発達を望むのですが、大き過ぎる筋肉へのダメージは怪我となります。 プライヨメトリックは、行う上で注意が必要でしょう。 (J Strength Cond Res, 14: 68-74 2000)

ベテランインストラクターのセットと回数への意見
恐らくフィットネスのトレーナーなら、筋力や持久力を向上させる上でのセット数や回数にほぼ共通の意見を持っているとお思いでしょうが、フィットネス・ライターのネルソン・モンタナは、「そんな決まったマニュアル等先ず有り得ない!」と言います。 彼は完璧なトレーニング法等無いと言い切ります。
彼の主張するところでは、どんなトレーニングプログラムでも激しく一生懸命やれば結果が出てくるというものです。
それでも基本として、筋肉を付けるには6〜8回で、持久力には10〜15回と話します。
又彼は、多くの女性フィットネス者に見受けられる過ちとして、低負荷で沢山の回数をダラダラと長時間行うのを指摘します。 もっと短時間で結果を出したいのなら、食事法の管理とウエイトトレーニングで細く引き締める事ができると言います。

ニューヨークポストは
大統領立候補中のジョージブッシュがジョギングをしているところをカメラで捕らえました。  話では、ジョギングのみならずウエイトトレーニングも行っているそうです。 この地道な運動が、大統領選の長いキャンペーンを乗り超える体力の基となっているのでしょう。
 しかし彼と一揆討ちとなる、現在副大統領で大統領に立候補中のアル・ゴアもエクササイズに励んでいます。 アル・ゴアは、ウエイトトレーニングとジョギング(1週間に20〜30km走る)を続ける事で、既に11kgの減量に成功したと関係者は話しています。 2000年の大統領候補は、共に候補者が若く体力バトルになりそうです。


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