アンドロポーズ(男性更年期障害)

2001年6月号

原本執筆:
Dr.
カーロン・コーカー
翻訳編集:S&Fマガジン


男性更年期障害? そんなのあるの?

確かに日本国内では聞いた事がありません。 ところが海の向こうのアメリカではそれをアンドロポーズ(Andropause)
と、正式名称があるのです。 果してそのアンドロポーズとはどんなものなのでしょうか?

女性の場合、通常更年期障害というものがある日突然訪れます。 一方男性の場合は、その症状がジワジワと徐々に現われてくるのが特徴的です。 症状としては、体力の低下、病気になりやすい、うつ病気味になる等です。

ここに典型的な例をあげると、毎日一生懸命ウエイトトレーニングに励んで来たのにも関らず、扱うウエイトは落ちる一方。 又スタミナも切れがちになります。 こうなると楽しいはずのトレーニングが重荷に感じるようになり、やる気も失せてしまうものです。 他には不眠症を患う人もいます。 しかしアンドロポーズの最も顕著な症状としては、精力減退を体験する事です。

男性更年期障害というものは実際古くから認識されており、50年以上も前から医者はこの様な症状を訴える患者に処方してきました。 それが近年アンドロポーズの原因が科学的に解明されるにつき、世間一般に広く認知され始め、今日に至ったという訳です。

アンドロポーズの症状が現われるのは、通常男性が50代〜60代になってからです。 しかし驚くべき事に、最近では30代でその症状が確認されるケースが出ているのです。 現代科学でも、具体的に何が原因でアンドロポーズを引き起こすかは正確なところ分からないのですが、遺伝的な部分が大きいと考えられます。 しかし遺伝以外の原因で症状を更に悪化させたり、早くアンドロポーズが訪れる事も考えられます。 その最大の原因と考えられるのは、ストレスなのです。

過度のストレスを感じると、男性はアンドロポーズに突入すると考えられます。 そのストレスとは金銭的なものなのか、妻や子供という家庭的なものなのか、それとも仕事から来るものなのかは人それぞれです。 又精神的な原因だけでなく、肉体的過度のストレス(酷使)もアンドロポーズを引き起こすと考えられます。 典型的な例が、ヘビーウエイトトレーニングをマニアックにやり過ぎるケースです。 そしてこうゆう方に限って「未だ充分トレーニングできていない」や、「ジムにいる時間が短過ぎる」等と考えているのです。 いわゆる”トレーニング中毒”というものです。

アンドロポーズ(男性更年期障害)の典型的症状

 精力減退 性的不能障害、 疲れ、 スタミナ切れ、 筋力低下、 不眠症、 うつ病、 肥満、 肉体的不快感

稀な症状例

 心配性、 記憶力の低下、 パニック症候群

診断と処方

アンドロポーズを検査するのは難しいものです。 ましてやこの分野に長けた専門家となると、そう沢山いませ ん。 テストする上で最も有効なのが、血液検査です。 血液検査で血中の男性ホルモン、DHEA、DHEA-Sというこれらホルモン値を測定する事でアンドロポーズと呼べるかどうか判定するのです。

 アンドロポーズが確認された場合、処方としては次ぎの3つが揚げられます。

 1.保守的アプローチ: 毎日の食事と肉体使用につき、アドバイスする。

 2.長期的アプローチ1: アンドロステネディオン(経口、ジェル)を患者に摂らす方法。

 3.長期的アプローチ2: 男性ホルモン(注射、皮膚パッチ、ジェル)を患者に投与する方法。

1番のアプローチは、若い患者に有効です。 あらゆるストレスが原因と考えられますが、度々オーバートレーニングの場合があります。 その場合、先ず運動量を減らします。 そして次ぎに食事の中から炭水化物をカットします。 特に精練された砂糖をできるだけ摂らないように指示します。 又食物せんい質をより沢山摂る事も大事なポイントです。 更に魚から脂質を摂るという事を続ければ、時に症状が完治する場合もあると言います。 因みにオーバートレーニングではなく、運動をしていないのであれば、ウエイトトレーニングを勧めます。 ウエイトトレーニングのように筋肉に強い刺激を与える負荷運動は、男性ホルモン等の分泌を促進しするのです。

2番目のアプローチはそれなりの効果が期待できますが、あいにくアンドロは体内で女性ホルモンに転換される場合が多々あるので、要注意しなくてはなりません。 現在アンドロは医者の処方箋無くして手に入りますが、使用するなら医者と相談する事をお勧めします。

3番目のアプローチは、唯一医者の管理のもとで処方される方法です。 通常男性ホルモン値が低い場合がアンドロポーズの原因となりますが、ただ単に男性ホルモンを投与するより、睾丸より男性ホルモンが分泌する様に促進する方法が勧められます。 その手段としてHCGというホルモンを利用するのです。 これは睾丸からのホルモン分泌を促進する事から、男性ホルモンを使う前に試されます。 実際男性ホルモンを投与すると、男性ホルモンの自然分泌を抑制してしまう逆効果があるので気を付けなくてはなりません。

男性更年期障害には誰もなりたくありません。 しかし現実的には、50歳以上の2人に1人が性的不能状態とある雑誌で説明されていました。 あなたが上記の様な症状を体験しているなら、先ずストレスを溜めていないか自分に尋ねて下さい。 きっと心当りあると思います。 そして原因が見つかれば、それを前向きに考えるよう視点を変える努力が必要です。 それでも一向に問題が解決に向かいそうにないなら、一度思い切ってお医者さんに相談すべきでしょう。

 

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